[Talend]tMsgBoxを利用してメッセージボックスを表示する
はじめに
こんにちは。DI部の大高です。
今回はTalendのコンポーネント「tMsgBox」によるメッセージボックスの表示を紹介したいと思います。
前提条件
Talendのバージョンは「Talend Open Studio for Big Data」の「Version 7.1.1」で検証しています。
tMsgBoxについて
「tMsgBox」を利用するとメッセージボックスを表示することができます。
「tMsgBox」コンポーネントのTalend Helpページはこちらです。
では、具体的に以下で解説していきます。
ジョブの説明
「tMsgBox」でメッセージボックス情報を設定し、「tJava」で結果を標準出力に表示します。
「tMsgBox」コンポーネントの設定
「tMsgBox」コンポーネントには、以下のとおりメッセージボックス情報を設定します。
タイトル
メッセージボックスのタイトルになります。
ボタン
ダイアログボックスのスタイルです。それぞれ以下のようになります。
アイコン
メッセージボックスのアイコンです。それぞれ以下のようになります。
メッセージ / 質問
メッセージボックスに表示するメッセージです。なお、「アイコン」を「質問」にした場合には、コンポーネント設定ウィンドウのラベルが「メッセージ」から「質問」に変わります。
回答のマスク
「アイコン」を「質問」にした場合に表示されます。ここを有効にすると回答を入力するテキストボックスが「*****」のようにマスクされます。
「tJava」コンポーネントの設定
「tJava」コンポーネントには、以下のとおりメッセージボックスの結果を出力するように設定します。
System.out.println(((String)globalMap.get("tMsgBox_1_RESULT")));
実行結果
設定は以上です。実際にこのジョブを実行すると「ボタン」の設定と、クリックしたボタンによって、それぞれ以下のように出力されます。
OK
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
OK | 1 |
OK、又はキャンセル
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
OK | 0 |
Cancel | 1 |
失敗, リトライ、そして無視
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
Abort | 0 |
Retry | 1 |
Ignore | 2 |
Yes、NOとキャンセル
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
Yes | 0 |
No | 1 |
Cancel | 2 |
YesとNo
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
Yes | 0 |
No | 1 |
リトライとキャンセル
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
Retry | 0 |
Cancel | 1 |
質問
クリックしたボタン | 出力 |
---|---|
OK | [入力した文字列] |
取消 | null |
まとめ
以上、「tMsgBox」コンポーネントの紹介でした。
「tMsgBox」コンポーネントはユーザと対話式に処理をしたい場合にうまく利用できるコンポーネントだと思います。
それでは。